中心結節について

こんにちは、安佐南区緑井にあるきよはら歯科クリニック 歯科医師の村岡です。
12月も中旬になり、いよいよ年末ムードになってきましたね!

慌ただしくなるかと思いますが、体調を崩したり、事故などされぬようお気を付けください。

さて、お子様をお持ちの保護者の皆様にお聞きします。 

お子様のお口の中を毎日チェックしていますか。

乳幼児期から就学前後までは多くの保護者の方が仕上げ磨きの際や、前歯の生え変わりの際などによく観察されているように見受けられます。
しかし、小学校の中学年~高学年になってくるとその割合は一気に低くなります。
理想的にはこの時期もまだ仕上げ磨きが必要ですし、歯の生え変わりもしっかり観察する必要があります。

特に小臼歯(前から4番目、5番目の歯)が生え始めたときにチェックしていただきたいのが咬み合わせの面の形態です。

ここに棒状か円錐状の小さな突起はありませんか。

この突起を中心結節といいます。
これは
小臼歯に多く見られる歯の形態異常の一つで、通常は大人になるにつれてすり減ってなくなることが多いものです。
突起の中には神経が通っているのですが、少しずつすり減れば神経もだんだん退縮するため痛みを感じることはないです。
しかしすり減る前に突然折れてしまうと神経が露出してしまい、ここから感染を起こしてしまいます。すると「しみる」「何もしなくてもズキズキ痛い」「顔が腫れた」といった症状が出てきたり、場合によっては歯の根の成長が止まることがあります。

こういった症状が出てくると、神経を取るという治療が必要になり治療に時間も費用もかかってしまいますが、定期的に歯科医院を受診していれば突然折れないように少しずつ削ることもできます。
痛くなってからの治療ではなく、3ヶ月に1回の検診で予防をすることが重要です!
気になることがあれば相談してくださいね。